介護職と言っても様々な職種が存在しています。
例えば介護の仕事と言われて多くの人が想像するのが、利用者のお世話をする介護士でしょう。
介護士の仕事内容は、利用者の食事の補助や入浴・排泄の介助といった身体介護です。
訪問介護で働いている場合は、そこに食事の準備といった生活援助も加わります。
ケアプランを作成したり、介護サービス事業者との調整をおこなったりするのが、ケアマネージャーです。
介護支援専門員実務研修受講試験に合格しなくては、ケアマネージャーになれません。
また、介護施設などで利用者の入退所の手続きをおこなったり、家族の相談に対応したりするのが、生活相談員です。
介護士がこの業務をおこなう施設もあります。
この他にも、訪問介護サービスにおいて、ケアマネージャーと訪問介護員の調整をする仕事であるサービス提供責任者が挙げられます。
訪問介護事業所では、利用者数40人に対して1人以上の配置義務がある重要なポジションです。
さらに、訪問介護事業所や介護施設などの責任者が管理者です。
施設長あるいはホーム長とも呼ばれます。
管理者になるのに必要な資格は施設の形態によって異なりますが、事業所全体をまとめる役割を担います。
事業所の運営を手助けするのが、介護事務です。
資格や介護職の経験は必要ありませんが、介護保険に関する知識がある方が好ましいでしょう。
このように、介護職の業務内容は多岐にわたります。
それぞれの仕事で求められるものは異なりますが、どの仕事も利用者の生活を支える重要な役割を担うことに違いありません。